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クローンが攻めてくる!Scratchで作るインベーダーゲームっぽいゲームの教材
2017.10.08

クローンが攻めてくる!Scratchで作るインベーダーゲームっぽいゲームの教材

Scratch2.0で使えるクローン機能を使うと、たくさんのキャラクターを同時に動かすようなゲームが作れます。インベーダーゲームっぽいゲームを作って、クローン機能の使い方を学んでみましょう。

Scratch2.0で使えるゲーム作りに便利な機能として、スプライトのクローン機能があります。これは、似たような動作をさせたいキャラクターがあった場合に、一つだけ作ったスプライトのクローンを作ることによって、たくさんのキャラクターを同時に動かせる、というものです。

例えば、シューティングゲームで一度にたくさんの敵を出したい場合は、このクローン機能を使います。敵を倒すビームを連射したい場合も、ビームのクローンを作ります。弾が当たったときの爆発も、クローンで作ると見た目を派手にすることができます。

このように、クローン機能が使えると、ゲーム作りで出来ることが増えて、より本格的なゲーム作りにチャレンジできるようになります。また、一つのコードでたくさんのことをする、というプログラミングにおいて大切な概念を学ぶこともできるでしょう。

クローン機能の使い方

Scratchでクローンを作るには「create clone of …」ブロックをつかいます。自分自身のクローンを作ることもできますし、他のスプライトを指定して、クローンを作ることもできます。

クローンの動作は、「when I start as a clone」ブロックを使って、その下から書いていきます。作成できるクローンの数には一つのプロジェクトで300までの上限があるので、使い終わったら「delete this clone」して消すようにしましょう。

クローン機能を使う場合に注意したいことは、Variable(変数)のスコープです。X座標やY座標、スプライトの方向は、個々のクローンがそれぞれ独立した値を持ちます。Data機能で自分で設定する変数は、「For this sprite only」オプションをチェックすると、それぞれのクローンに対して別々の値を保持できるようになります。

変数のスコープは、Scratch以外の言語でも非常に重要な概念ですが、Scratchではクローン機能を通して自然とスコープの概念を身に付けられそうです。一方で、個々のクローンが持つ変数は、自分自身以外のスプライトからは参照できませんので、プログラムをどのスプライトに設定するか、についてScratch独特の工夫が必要になってくるでしょう。

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